見上げてごらん夜の星を

落ち込んだら、空、見てみてほしい。
見てからさー、ちょっと聞いてほしいんだけどさー、

星座ってあれでいいの?
あのスタイルで押してくの?

口封じにスナイパーに狙われること覚悟で言うんだけど、
あれ・・全然・・だめじゃない?


オリオン座とか言って、正直こんなんです、見た感じ。

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   ・・・



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こんなんでね、

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ちょっとしたサービス精神でね、線を足すと、こんなんでね、
何に見える?何に見えるー?つって、ワイワイキャーキャー

これじゃない?つって。


もう。急。
急展開。

ちょっとトイレに行ってるうちに、ぐっと画数が増えてる。
その腕のシャララランとか、星で全然描かれてないヤツ出ちゃってる。

誰?っつーことになるよね。
どっから出したの、その人って。

あれ?原案は5、6個の点々だったよね?
正直、「砂時計」とか「リボン」とかがいい着地点かなって思ってたんだけど。

したら、まあ、オリオン先輩ですー、つーの。

オリオン先輩に見える、とのこと。

あれはさぁ確かぁ、オリオン先輩マジヤバかった頃に、
二中との揉め事で、なんらかのコンボウを振り回してるときの
オリオン先輩に激似だっつー。
もうギリシャ界隈では大ウケ。
あの伝説のコンボウ、オリンボウね!なんつって。

いやいやいや。
全然、星たりてないから。

肝心のコンボウとこ、星ゼロだし。
星ゼロでゴー出しちゃったら、もうなんでもありになっちゃう。

あの点々でオリオン先輩に見えたんだったら、
多分、何見てもオリオン先輩に見えてる。
箸が転がってもオリオン。

北斗七星とか見ても、
「あれはオリオン先輩が三中を倒した時のー」
とか言い兼ねない。
全部オリオン座になっちゃう。


って反対意見、絶対ギリシャあたりでも出たと思うんですけど、
オリオン座、プレゼン通ってました。

そしたらそしたで、サッカー部のペルセウス先輩とかも黙ってない。

あれ、俺に似てない?つーか俺じゃない?
こう、ちょっと斜め45度から見た時の・・。

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え?え?ってなる。

したら、「だからー、ちょい足しするとー」つって。

ほらごらん。

似てるも何も・・。

もうね、腰のあたりの星なんて、
絵から、ちょっとはみだしてるわけです。
ハミパンならぬ、ハミボシです。
星座にとって、一番恥ずかしいやつです。

ペルゼウス先輩、こないだ体育のとき、ハミボシしてて、
チョー幻滅。
ってね、ギリシャ女子に絶対言われててほしい。


そして、はみだしながらも、
一種の星座マストアイテムなのかな?
なんらかの棒やら剣やらを、
振りかざしてくれるわけですが、
ほんと、そこ!星ねぇーから!


でも、無事、ペルゼウス座に輝いたみたいです、はい。
星座なんでもありだな。


そんなふうに、空がね埋め尽くされまして。
ギリシャの二中とか三中の荒くれ者とか、その彼女とかで。
大体埋まったなあーつって。
じゃあ、あとよろしくつって、現在に至るわけです。


んで、現在、必死にね、プラネタリウムとかでね、
ハミパンしてようがハミボシしてようが、そこに星がなかろうが、あれが東の空に輝く冬の星座「オリオン座」とか言いながら、
オリンボウを掲げたオリオン先輩を映し出しまして、

まあ、ロマンチック、だの
あれがオリオン座、素敵、だの
なるほどなるほど、だの

言ってますけどー、
星座って、ほんと、よく見たら全部気のせいだからねー!