ザビエる

あ、そういえばバレンタインの話題に触れてねぇや。

っていうのには、訳がある。

大好きな男の子にバレンタイン前にメールを送った。

    【件名】 義理人情

    【本文】 地元でよく飲む
         スタメン達に
         風物詩として
         チョコあげて
         んだけど、
         佐藤(ベンチ)
         は喰う?



このメールに対する返事が3月現在、さっぱり来ねぇ。


巷ではこの時期、失恋だの別れただので、ポエム綴ってみたり、励ましのエールやら諦める宣言やら、飛び交ってるようだけどね、


あのね、余裕よ?実際。

人が生きていて失えるものなんてそうそうないのよ、実は。


思いが通い合わないのなんて、『特集!2時間スペシャル信長の埋蔵金ついに発掘!』で埋蔵金が結果、発掘されないくらい、人生的暗黙の了解。

それでも2時間ドキュメントは何度も放送されるし。
それでも掘り続ける。
そこに土があるなら。



(カッコイイ・・)



っていう、私のスタンスが、いま、窮地に晒されている。




好きな人のことなら、なんでも知りたい。ってのが乙女の欲望というもので、やっぱどんな些細なことでも、好きな人の話題なら食いつく。


地元男子にそれとなく聞く。彼について。


「あー佐藤?あいつ禿げてるもんなー」

「そー、だから常に帽子被ってるし」

「だから余計に禿げるのな(佐藤スパイラル)」

「前から後ろが透けて見えた時はびびった」



びびった。



確かに思い返せば、私が見る彼は、いつも帽子だった。
お洒落なんだと思ってた。





ああ、神様。

世の乙女達は

『彼のことが好き、でも結婚してるの・・』とか
『彼は前の彼女のことが忘れられないみたいで・・』とか

悩んでいるのに

どうして私の恋はいつも、ワキガやら禿げやらに阻まれて

私、恋のポエムすら奏でられないし、
aikoの歌に感情移入できないし、
私の話を聞いても、誰ももらい泣きしてくれないし、

月9も少女漫画でもこんなエピソードは織り込まれておらず、


でも今、大抵の主人公たちが通る心理

『会いたいけど会うのが怖いの・・』


って気持ちは、よくわかるの。






【同志へ】
片思いでも嫌われようと、そのネタで2時間もたすことができたら、やる価値大。


【同志じゃない人へ】
もたすもたさない関係なしにそっちの方が、やる価値大。