群雄割拠してる?

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「ぐんゆうかっきょ」

って意味わかる?


中学も高校も共学だった。
男子とは小学4年の性教育のビデオ以外は大抵同じカリキュラムを受けてきた。

なのに、世の男性諸君の社会科(特に歴史、地理)の知識って、どこで養われてるのか、甚だ疑問。

こないだ飲み会にて 


サッカー

スポーツと政治の対立

イラク問題

戦争と国家利益

戦国時代


の話になったわけだけど、そのちょっと前までホレタハレタでヤンヤヤンヤと和気藹々してた地元の飲み会が、今、女子、全員白目。


男子が白熱し討論してる中で、ホステスのようにマネキン面で座ってるわけだけど、内心・・

おめぇ国を語る前にイイ加減、職決めろよ。とか

アメリカの陰謀を解き明かす前に、彼女の一人でも作れや。とか

CO2削減の具体的方策を述べるよりも、そのニキビ面治しとけ。とか

女子は考えているわけですが、


その狭間で私は「どっちにしても27歳までに結婚したいんだよね、できれば公務員と」って気持ちもわかるし、「俺、どうせやるならクリエイティブでアーティスティックな仕事がしたいんだよなー」って気持ちもわかるし、

そう・・わかっちゃうんです・・あたし・・


結局、私は『どっちも解る大人な加藤はいね』ってアピールを地元仲間に発信して行きたいなあって野望を持ちつつ、発言のタイミングを今か今かと待ちかまえてみた。


そして話題が戦国に差し掛かった時、私は思いきって口火を切ってみた。


『でもさー、どっからどこまでが戦国時代って結構区切り難しいよね』

これどう?

これ結構コアな発言じゃね?分かってるっぽくね?



これねー、加藤流知ったかぶり会話テクニックではかなり頻繁に使われる技の一つなんだけど、結構使えるからお試しアレ。

使うタイミングとしては、話題が、自分を置いてきぼりにしそうな程、深い話題になってきたとき、使う「どっからどこまでが(ほにゃらら〜)って難しくない?」。

例えば、「ガン告知」の問題が出てきて話が込み入ってきたら

『でもどっからどこまでがガン告知かって難しくない?』

リピートアフタミー

『でもどっからどこまでがガン告知かって難しくない?』

ほら、これだけでガン告知について、ちょっと知ってるような雰囲気!


例えば、女子の「B系ファッション」についての話題になったとき。

(B系・・?)って思いつつも

『でもどっからどこまでがB系かって難しくない?』

使えるー!


テレビのコメンテーターとしてイラク自治政府についてのコメントを振られたとき

『でもどっからどこまでが自治政府かっていったら難しいとこですけどねー』

ひぃー!私、わかってるぽいー!政治に食いついてるっぽいー!


まぁ使い方としては、こんなもん。


で、使ってみた。


『でもどっからどこまでが戦国時代かって結構区切り難しいよね』

すてきー。
すてきー。
加藤すてきー。

女子も何か一目置いちゃってる感じ。
男子も「おっ」って感じ。


したらばインテリっぽい男子の一人が言った

『まぁ戦国時代かどうかは群雄割拠してるかどうかだからなー』

うんうん。
そーそーグンユーしてっかしてないかだよなー。
なー。




(グンユウカッキョって生まれて初めて聞くんですけど・・?)

(発音もままならないんですけど・・?)



私のカツカツ具合にどうやら気がついたっぽいインテリが、ここぞとばかりに攻めてくる。


インテリ『加藤さー応仁の乱って知ってる?』


知ったか『あー応仁の乱ね、知ってる知ってる、
        えーっと・・結構・・もめたよね・・』


インテリ『・・乱だしね・・。
       つーかさ、群雄割拠の意味分かってる?』


知ったか『え?知ってるよ。・・・。でもさっ!
     どこまでが群雄割拠かって、これまた難しくない?(応用編)』


インテリ『まあ大体は大名がいるかいなかだけどね』


知ったか『あー行列の善し悪しだよなー(大名と言えば行列派)』


インテリ『・・へぇ・・新しい切り口だね・・(その派閥じゃない様子)』


知ったか『まあね。でもまぁ始まりはいいとして、
      何事も終わりを見極めるのが難しいよね、特に戦国は』


インテリ『あー関ヶ原の戦い?』


知ったか『あー・・原っぱだけに、結構、馬とかね』


インテリ『馬?』


知ったか『応仁より良馬場っていうか・・』


インテリ『それ関ヶ原の馬場状態?』






結構食いついていけてたと思う。

あたしも結構、群雄割拠してたかなあって、いち武将として。