酸いも甘いも

甘いものは子供の頃から好き。
でも段々しょっぱいものも好きになってきて、
今ではちょっとくらいなら苦いものが好きだ。

という、味覚の発達のように、私のルパン一味への興味も年々発達していることが分かった。


はじめは無邪気にルパンが好きだった。
ゴレンジャーでは赤。「だってリーダーだもん」の精神。

でも思春期に到達すると、ガツガツしてないクールなゴエモンに首ったけ。
クラスの男子たちとは違う。
なんせ侍ですよ?ひそかに無造作なロンゲなとこも、こう、くすぐる感じ?

でもね、今は違う。

今は、次元。次元がキテル。

どこがいいって、何て言うか絶妙なサジ加減。
結構こなしてるのにルパンよりどっかスレてないとことか。
意外に常識的なとことか。
ノリのいいとことか。
ルパンを制御しながらも楽しんじゃうとことか。

何て言うか、女としてね、ゴエモンよりスマートにルパンより一途に愛してくれそうな感じ?(程良さ)


まぁね、私としては、あのヒゲとか、帽子を脱いだ時の物足りなさ?とか結構気になる点ではあるけども、むしろソレが女よけになってたっていうか、なんせ次元です。



最近そういうように、なんていうか、全身から溢れ出す「俺ってカッコイイオーラ(キムーラ)」には、もう騙されなくなってきてる。

中学生でありながら、タキシード仮面に踊らされたあの日はもう来ない。
(タキシードしかも仮面!)
(戦闘時にタキシード着用?!しかも仮面)

紫のバラの人を待ち望んだあの日にさよなら。
(薔薇・・しかも紫!)
(バラの人って・・?!)

シンデレラに踊らされたあの日の私ララバイ。
(舞踏会で一回踊ったぐらいで好かれても・・(所詮、顔?))
(なのに靴のサイズで探されても・・(所詮、顔・・と思ったら足?!))

進藤先生(救命)と本気で働きたいって思ってたあの日の馬鹿!
(進藤先生がストパーかけて帽子かぶるとアンチャン!!)
(嘘よ!進藤先生にあんな耳は付いてない!)

北斗の拳にマイッテたあの日にグッバイ。
(アタタタタタって出川並のテンション)
(やめてー胸板に乳首かかないでー)

カァ(光GENJI)君にお熱だったあの日に蓋。
(お願い!手を振らないで!無邪気な天使の笑顔で毛ボーボー)

マッチのお声を真似してウットリのあの日の愚か者。
(ギンギラギンなのにさりげない・・?)




そのように、私は歳を重ねるにつれ、男性に対して許容が広く深くなっている。

広く深く大きくなっている。



だからこそ、その中に何も入っていないことが、つらい・・・。