Not TV But ゴットハンド輝! 〜生命の叫びが聞こえたりきこえなかったり〜

やっぱさー、この春 大注目のドラマって言ったら、
ゴッドハンド輝』だよねー!

ゴッドハンド輝』を見ずして、医療ドラマは語れないよねー!

医療現場に かろうじて勤める者として、
ほんとね、こんなに興奮した医療ドラマは初めてなので、

今日は、ほんと『ゴッドハンド輝』の素晴らしさを語り尽くしたい。


もうね、医療ドラマの醍醐味って言ったら、
患者さんのことを「助けたい!」と思う医師の熱い気持ちだと思うんですけど、

今まで見てきたDrコトーにしろ、救命救急24時にしろ、
充分ね、私には伝わってた。助けたい気持ち。ヒシヒシ感じてた。

でも『ゴッドハンド輝』の患者さんの助けたさは異常。

私だって、患者さんのことは助けたい方だと思ってたけど、
ほんと全然足下及ばなかった。


まぁ第1話ではね、観覧車ごと落下して鉄の棒みたいのが心臓に刺さっちゃった女の子が救急車で運ばれてくるんですけどね、

もうね、助けたいか助けたくないかで言ったら、全然助けたいんですけど、
運ばれたきた患者を見て、完全にモタモタしちゃうよね。

何にモタモタするって、普通のドラマだったらね、

「観覧車ごと落下しまして棒が刺さっちゃったんですが、
 えっと棒が刺さっちゃったのがこちらの子になります〜」

って感じで、棒と女の子だけ厳選して登場すると思うんですが、

もうね「ゴッドハンド輝」はね、
女の子の乗った観覧車の丸いとこが、
丸ごと運ばれてきちゃってるわけ。

遊園地気分がね、全然抜けきらない。

大抵のドラマではね、患者はストレッチャーとかでね、シャーって運ばれてくるんだけど、
結構ね、観覧車ごと運ばれてくるとね、困るよね。

で、まぁ結構、私も動揺したんですけど、
まわりの先生たちも結構動揺してまして、
「誰がこんな搬送受け入れたんだー」とかね、
完全に観覧車だからね、
「こんなのとても助けられない!」とかね、
言うわけです。

かく言う私も、さすがに観覧車はちょっと〜みたいな感じになったんですけど、

そんな私たちを「ゴッドハンド輝」がね一喝するわけです。


「死なせたくないんだっ!」


もうね、目を見張りました。
輝の熱い思いに。

どんだけ熱いかって、もうね、
「死なせたくないんだっ!」って言うと同時に、
自分の着てたシャツの前を引きちぎってるわけです。
おもむろに、厚い胸板が飛び出してるわけです。

こんな「助けたさ」ある?

どんだけ情熱的なの?マラドーナなの?

連れてきた救急隊員も、ふいな露出にビックリですよ。

突然はじけた同僚の胸板にね、みんな よくわかんないけどね、
じゃあ・・オペやる・・か、みたいな感じになるわけです。

もうね、観覧車と胸板に挟まれて、やるっきゃない、みたい雰囲気になってる。


でもね、この程度の助けたさなんて、輝にとってはまだまだ序の口だった。
輝の助けたさ、舐めてた。


で、輝の胸板に後押しされて、緊急オペになったんだけど、

もうね、輝がオペ室に入るまでの胸板っていったら なかった。
颯爽とシャツを脱ぎ捨て、思う存分胸板を露わにした上に、
オペ着を着るっていう、もう胸板に続く胸板。
胸板、CM、胸板みたいになってた。

ほんとね、今までの医療ドラマで、こんなに怒濤の胸板があった?


というのもね、輝の胸板には、思いっきり手形の跡があるわけです。
それはなんと、父親が自分の命をかけて輝を蘇生させた時の、
心臓マッサージの跡なのです!

(くっきりついてるけど、張り手の跡じゃないからねー)


で、まぁ手術が開始するわけですが、
なんせ棒が心臓に刺さってるもんで、
すごい出血なわけです。

これは、無理だ・・と誰もが諦めかけた、その時。


「助けたいっ!」(ゴッドハンド輝


という輝の思いに答えるように、輝の心臓が光り出すわけです。

ほんとね、同じ外科で働く看護師としては、
オペ中に心臓の光り出す医者ほど、働きにくい医者はいない。

でもね、光った程度で驚いちゃった自分に渇!
むしろこっからが凄かった。

今までの医療ドラマにおける、どのオペシーンよりも飛び抜けてた。

心臓が光り出した輝は、
目覚めるように目つきが変わったかと思うと、
輝は突如、手術室から宇宙空間に飛び出し、(えーーーーーーー!)
白衣は急にビリビリに弾け飛んで全裸、(これまた、えーーーーー!)
そんなイマジネーションの空間の中でオペを開始するのだ。

メスとか、全然渡しづらい。


ほんとね、どんだけ助けたいの?ってことです。

進藤先生(救命救急24時)とかもね、結構ね、助けてたと思うけどね、
助けたくて助けたくて進藤先生の白衣がビリビリになったことある?

コトー先生とかね、島民を助けたすぎて、宇宙空間に飛び出たことありました?

つーか、息もつかせぬオペの背景がね、惑星だったこととか、
今までのドラマであった?


で、無事オペは成功するんですけど、
もうね、早くも次のオペシーンが見たくて仕方ないわけです。


この先、輝の患者の「助けたさ」につき、どんだけのシャツや白衣がビリビリになるのか。

どんだけ宇宙空間での全裸オペを展開してくれるのか。

真の「助けたさ」に目覚めた同僚達の白衣も次々ビリビリになるのだろうか?

輝を嫌ってるっぽい上司の外科医長の白衣も、輝を認めた瞬間、ビリビリになるのか。

最終回には、オペ室のスタッフ全員の白衣がビリビリになって、宇宙空間に飛び出したりするのだろうか。


この先、全然、目が離せませない「ゴッドハンド輝」、
是非是非チェケラー。