まあ、そんなわけで、
トイレが壊れてから1ヶ月が過ぎようとしています。
トイレって壊れる時は壊れるんだね。
やるときゃやるっていうか。
半旗をね翻してきたわけです、突然。
トイレっつー看板背負いながらも、もう1ミリたりとも流れる気がないわけです。
私なんてね、ご飯時にも関わらず言わせてもらえば 快便 の名を欲しいままにしてきたわけで、
なんだったら 魁便 といってもいいわけで、
もうね、朝と見れば一目散にスタートを切ってるわけです。
スタートを切ったら最後もう誰にも止められない、
ちょっとしたリュージュの如く便器に向かって風になるわけです。
風つっても、もう実際のとこウンコですからね、それが流れなかった時の精神的ショックがスゴイ。
しかも、流れないってことは、一回ねギリギリまで水位が上がってくるのね。
ウンコが底の方から海面ギリっギリまで浮上してくるのね。
もうね、パニック。
ジョーズの次回作、ここで出来てた。公開してた。
うちのトイレ、ホームシアターになってた。
しかもウンコが話題の3D。
そんくらいの臨場感がね出ちゃってるわけ、トイレで。
一番臨場しちゃいけないものが、臨場してきちゃってる。
で、まあ、こっちも大人ですから、そこはもう冷静に対処したわけです。大人の流儀で。
トイレのトラブル8千円の恩恵に授かったわけです。
それが、まあ、かれこれ1ヶ月前のトイレ騒動だったわけですが。
ほんとね、このたび、直して2日でつまるっていう大記録を樹立しまして。
もーね、いっそ輝かしい。
いっそガッツポーズをしてもいい。
1日目の朝のセレモニーの段階で、若干 水流が気持ち弱めかなと。昨日の疲れが残ってるな、って思ったわけですが。
2日目にね、私の実力がこの日に限って いかんなく発揮されまして、
まあゲームでいうところのクリティカルヒットが出たわけで、
ガボスッて言ったきりトイレがね、うんともすんとも言わなくなったわけで。
その瞬間はね、中ボスをね倒したくらいの気持ちになっちゃって、
ヨシっとかね、軽く言ったよね。
まあ、一個も良くないわけで。
もーね、正直、修理の電話も相当かけづらい。
2回目のハードルは、ぐんと上がってくるわけで。
前回、完全に自分のウンコがつまってるにも関わらず、
「一期一会」って言葉を頼りに修理してもらったのに、
あれからまだ2日しか経ってない。
オリンピックとかだったら、「熱も冷めやらぬ」とか言われちゃうくらいホットな感じなわけで。
ここで電話したら、一気に常連の名をいただいちゃうかもしれない。
わたし用のスッポンがボトルキープされちゃうかもしれない。
ので、もう、明日に賭ける!って技に出てみることにした。
技っていうか、もう、ただひたすら明日に賭けてくだけっていうアレなんですけど。
明日になったら流れるかもしれない!っていう一縷の望みに賭けるアレなんですけど。
まあ、これがね、大博打だったわけで。
そんなわけで、トイレが壊れてから1ヶ月が過ぎようとしています。
なんつーか、つまってるわけですが、1回流すとハヒハヒってくらいまで上がってくる水面も、3〜4時間でだいぶ水位が下がるってことを発見しまして、
まあ、私の中では世紀の大発見だったわけですが、
具は若干残るものの、なんとなくの流れた感?もしくは沈んだ感?を実現できていて。
あとは、もう、「ほうきの柄の部分で押し込む、なんかわかんないけど」って技も磨きまして、
気がつけば早1ヶ月。過ごしている。
その反面、できるだけ家のトイレに入りたくない自分がいる。
もうね、家のトイレだっていうのに、奥の手みたくなってる。
「急場を凌ぐランキング」があったら「しげみ」の次あたりに「家のトイレ」がランクインしてる。
そのくらい予断を許さない感じになってきてる。
まず、もう蓋を開けたら、まあ大抵の悪魔はここで産まれますよね?みたいな様相。
あれ?昨日 横で火山噴火した?みたいな柄。
あと、なんていうかな、昔の人から噂には聞いてたけど、
「おつり」っていうのかな。
なんか、こう、トイレって本当は一方通行なはずなのに、
なんていうか、トイレしたら、若干のお返しがある、みたいな。
そんな古き良き時代のあれを、水洗トイレで実現しちゃったわけで。
ほんとね、時同じくして世界じゃiPadとか発売されてるのに?
もう全く別の物体がタッチパネルしちゃってる。
おつりもね、1ヶ月の集大成ともなると、もー全然多い。
ちょっと気を許すと、払ったより多く返されそうになる。
そんなうちのトイレですが、昨日、満を持して決壊しました。
決壊といえばダムなわけで。
ダムが決壊したらね、もう、そりゃ為すすべがないとは思ってましたが、
トイレが決壊しただけでも、人っていうのは為すすべをそこそこ無くすんだなあ。
さっき流してから、まだ2時間くらいしかたってなかったのに、
ギャンブラー魂に火が着きまして、
29年着かなかったのがほんと何でこのタイミングで着いたんだか、全く必要とされてない場面で誰からも求められてないのに、ほんと、うっかり、遠足気分で、火が着いて、一か八かに賭けてしまったわけで、
見事、決壊しました。
お風呂ではよく目にしてたけど、
トイレのザブーンは初めて見た。
で、まあ、そっとね、閉めたよねドアを。
一晩寝かせてみた。
奇跡を信じて。
ファブリーズも信じて。
で、朝起きて、わざわざデニーズにトイレしに行って、
その後、ちょっと優雅に朝食とか食べてたら、
両親が朝のジョギングの途中に、うちにトイレを借りに立ち寄ったようで、まさかの合鍵で入ったお母さんが、トイレを開けてちょっと漏らしかけた、みたいなエピソードも織り込みつつ、
今、弟まで加わり家族みんなでトイレ掃除をしています。
「なんかいきなり逆流してきて、びっくりした」
「他の人のかもしれないと思うと触れなかった」
と、必死にカヨワイ一人娘を演じましたが、
全部わたしのです。
ちょっと懐かしくすらあります。
トイレの底の方に1つスゴイでかいのが横たわっていて、
弟が 男たちの大和 と名付けたわけですが、
「逆流はしないでしょ さすがに派」の父もさすがに
「あれはハイネのじゃないな」つってました。
間違いなく先日のわたしのです。