男女の友情について熱く語る人を見ると、メラっとします。
「男女の友情なんか無い!」
って言う人は、友情を超えちゃった男女を体感しちゃった人だろうし、
「男女の友情はあるよ!」
って言う人は、そこまで親しくなった異性をわざわざ恋人にしなくても、身の上が成り立つような相手がそのつどいたわけですし、
そんな人々が「男女間の友情」について熱くディスカッションを繰り広げたところで、出てくるのは、
なんつーか、甘い青春の日々なわけで。
そんな日々をちっとも体験できずに、この歳を迎えた私に言わせてもらえば、
友情どころか恋愛にいたるまで、男女間に存在しようとする全ての関係性が皆マボロシよ!
って言いたいけど言えなかったので、すげぇ勢いでジュースばっか
すすってました。
したっけ、ディスカッションの前半でジュースなくなったので、
そっからは氷溶かして氷水すすってました。
もうさ、男女の友情はともかくさー、まず女同士の友情について考えよーぜー。
ここに一人まったく会話に加われてなくてカツカツになっちゃってる
お友達がいるよー。
話しかけてあげようぜー。
ジュースのおかわりだって、できれば勧めてあげようぜー。
ぜー・・。
眼中なし・・と。
うん、このように、異性間どころか同性間における友情も、たいがい危ういものです。
ところで、私の友達で、好きになる人、好きになる人全部被ってるみたいな、神が私に与えた試練としか思えないような友達がいるんですが、
でもなんつーか、その分、「ツー」といえば「カーって国家の陰謀くさくね?誰一人‘カー‘の意味知ってる奴なんている?」ってことで2時間玄関前で立ち話しちゃうくらい大好きな友達で、
あいつになんかあったら、あたし、真っ先に駆けつけるぜっつーくらいの心意気を日常的に持ち合わせてきたんですが、
高校2年の頃、夜中暗い声で彼女から電話が。
『あー加藤。あたしさー苗字変わるかもー・・』
『・・・え・・あんた・・もしかして・・何らかのベル鳴らしちゃった・・?
純白とかに身を包む予定・・?』
『お母さんが身を包んでた』
『わお!お母さん55でしょー!すげー』
『しかも、外人』
『げー、おめぇさー、今でさえ椎名っていうカッコイイ苗字なのに
こっからどこまで素敵な苗字に変わる気?』
『・・・ベンバサット・・』
『んー?なに?』
『ベンバサット』
『え?便・・え?なにそれ?』
『ベンバサット恭子』
よりによって、そこ嫁いじゃった?
彼女はスタイルがいいので、友達として体育の度にメラっとしたものを感じていましたが、
次の日から、彼女の純白の体育着にちょっと滲みつつも、はっきりと明記された
『ベンバサット』
を見るたびに、何かよくわかんないけど、 よしっ! って思いました。