やっつけ仕事

やー見事に終わったねクリスマス。

ご苦労!お疲れー!

とりあえずね、あと1年はもうクリスマスの野郎の顔を見ないで済むと思うと、毎朝の目覚めも違うね!


もうさ、世間の女子同士で交わされる、「クリスマスどーする?」的な会話からも脱せられるかと思うと、もう、嬉しい通り過ぎて、ちょっと寂しくすらあるね。

クリスマスをどーするもこーするもね、まぁね、無いよ。
とりあえず予定は無い。

だからって、はい、そこで目を背けるなっつーの。
別にツライ話じゃないっつーの。
食いついて来いっつーの。

むしろ、こっからですよ。
理由を聞いて欲しいのは。

確かにね、他の人とかのね、一般の人たちとかのね、
そう例えば「去年は彼女と過ごしたけど、今年は1人なんだ」
とかはね、痛々しいよ。

でもね私の「クリスマス1人」はね、ちょっと違うわけ。

あたしの「クリスマス1人」はね、あれ、土から違うから。
農薬とか一切使ってないから。
普通の人がね、まぁ、買ってきてちゃーちゃーて作るとこを、
私はね、ダシから作ってる「クリスマス1人」だから。

よくね、あたしの「クリスマス1人」はダシが死んでないって言われる。
あたしの「クリスマス1人」はコシが違うよね、コシが・・って・・


・・・ああ。



つーかさ、同じアパートに職場の後輩が住んでいて、彼女は私の部屋の隣の隣なのだけど、なんつーか、もう鬼のように彼氏を連れ込むんですよ。

もうね、バリューセットかっつーくらいね、まず付いてくるんですよ、彼氏。すっごいお得感。

うちのアパートの風紀乱しまくり。

あたしなんかね、この前、思いっきり作者不明の変なイラスト描かれたトレーナーで後輩の彼氏らしき人と同じエレベーター乗りましたし。

もうね、プライバシーとかね、ほんとさ!



で、その後輩がね、

「加藤先輩っていつも1人ですね」

みたいなことを言ってきたのでね、


つーか、いつもってどんだけアタシが一人ぼっちのとこ目撃してきたのー!なんて、ちょっと赤面しつつも、

もうね売り言葉に買い言葉ですよ、


「あ、あたしは連れ込むよか、連れ込まれる派だから」


みたいなことをね、言っちゃったわけですよ。この口が。
25年間連れそってきた、この口が。

言われた彼女もびっくりなら、言った私もびっくりですよ、口の軽率な発言に。

おめぇ、見てたよね、って。
25年間、見てきたよね、って。
なんかの見間違いじゃない?って。

私がそんなド派手な派閥に属してたかどうだか、
もう一度ゆっくり考えてごらん、って。

したっけね、口のヤツ言うんですよ、「2つに1つじゃないですか、こういうことって」って。

だからまあ、万が一彼氏なんかができたとして、加藤さん的にじゃあどっちって、
まぁさ部屋とかね普通にジャングルなわけで、
ほんとベットサイドなんてまさに方位磁針とか利かないレベルになってきてるわけじゃないっすか。

そんな場所にね、人なんて連れ込んだら、ちょっとした遭難とかがね、もしくは恋人としての心の遭難なんかがね、起こってくることも間々あるわけで。

「「連れ込まれる派」であることに一縷の嘘も無いわけです。」
                      (口、談)


なるほどね。
そういう解釈もあったよね。



なーんつって、るんるんで部屋について


あ——————————————————ですよ。


クリスマスどうすんのー!
クリスマスどうすんのー!
クリスマス、どこいればいいのー!

あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。


く、クチの野郎ー!


口は災いのモトとは、よく言ったもので、

昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。


東京のくせに、結構、星がキレイでした。





とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、

この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、


こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、

だからなんだっつーの?

くらいの、でっかい気持ちになってみました。


クリスマスなんて、ちょろいちょろい。